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この内容は2001年5月8日に韓国外交通商部が発表した内容で、日本政府に対し再度日本の中学歴史教科書再修正要求をしたものです。恐らく日本のマスコミでも35箇所の修正要求、というだけで具体的に何が修正要求されているかはっきりしないという方もいらっしゃると思いますので訳してみました。
本文書は8日当日外交通商部ホームページにて公開された原文の日本語訳です。ただし日本の教科書内容(原文引用)については外交通商部の韓国語原文を翻訳したものであり、多分に中学歴史教科書の記述と異なる場合があるのでご了承下さい。
プレスリリース分にはこの文書ほか「歴史教科書問題関連重要文書参考文献」も添付されていますがここでは割愛します。
なお、本文書の内容は訳者の主張とは全く関係ありませんのでご承知置きください。
[添付1]
2001. 5. 8.(火)
日本歴史教科書歪曲対策班
目次
T. 序論
1. 国際化時代の歴史教科書を見る見解
2. 検討理由及び目的 - 扶桑社の歴史教科書を中心に
-
3. 検討方法及び範囲
1) 検討方法 2) 検討範囲
U. 扶桑社の歴史教科書の歴史認識問題
V. 韓国関連叙述に関する修正要求内容
1. 修正要求項目
2. 修正要求詳細
イ. 扶桑社
ロ. 既存の7社
添付: 歴史教科書問題関連主要文書参考資料(省略)
T. 序論
1. 国際化時代の歴史教科書を見る見解
○学生に世界の中で生きていく国民としての資質を育てる上で歴史が基本教科であることは周知の事実である。特に国家間・民族間の障壁が崩壊し国際的な相互理解及び友好協力の気運が日増しに高まっている今日、歴史教育の役割はより重要であると言える。
○歴史教育は学生に歴史的資料を収集・分析・解析させ、問題解決のためにこれを利用し、その結果について他の学生と対話する方法を教えてくれる。
また歴史教育は資料の批判及び推論の技術を錬磨させ、人間行動の動機や事件の因果関係を探索する技術を涵養することによって学生の思考力及び判断能力を伸す上で大きな寄与をすると言える。
○学生は歴史教育を通じ事実及び証拠を尊重する習慣及び人間行為の多様性を認識できる機会を持つようになる。このような認識を土台に学生は先入観や偏見を排除し歴史的事実をありのまま見る態度、極端なことを排撃し合理的に事物を眺める態度、我々と他の社会及び文化の価値を尊重する態度、他人の意見を尊重する態度を持つようになるのである。
○このような客観的で開放的な態度こそ今日、国際化時代を生きていく我々に何より必要な姿勢といえよう。従って歴史教育の基本教材の歴史教科書が上記のような能力を涵養できる内容を兼ね備えていなければならないということは如何なる国にも共通した命題ということができる。
2. 検討理由と目的
- 扶桑社の歴史教科書を中心に-
韓国及び日本は長年に渡り歴史的に深い関連を結んできており、今後より緊密な協力体制をもって歩んでいかなければならない隣国である。従って歴史に対する正しい認識は両国間の善隣友好関係を維持する基本的な関門となる。しかし最近文部科学省の検定を通過した日本の中学校歴史教科書のうち一部はこのような側面において深い憂慮を抱かせる。
日本は1982年の「歴史教科書歪曲波紋」を契機に「近隣アジア帝国との関係に関する近現代の歴史的事実には国際理解及び国際協調の見地から必要とする配慮がなければならない」という条項を教科書検定規定に追加した。そして1995年の村山総理談話で「植民地支配及び侵略でによって多くの国々、特にアジア諸国に多大な損害と苦痛を与え」これに対して「痛切な反省の意を表し心から謝罪の気持ちを表明する」と明らかにし、1998年の金大中大統領及び小渕総理の[21世紀の新しい韓国・日本パートナーシップ共同宣言]では日本の植民地支配に対する反省及び謝罪を前提に「両国国民、特に若い世代が歴史に対する認識を深めることが重要であるという点について見解を一にする」と発表した。
しかし一部教科書には日本の韓国強占(原文ママ)や植民地支配に関する叙述において上記の規定や宣言の趣旨に顕著に背く内容を含んでいる。
またこのような教科書は[国際理解、協力、平和のための教育及び人権、基本自由に関する教育勧告](1974)、[あらゆる形態の人種差別撤廃に関する国際協約](1965)、[青少年の平和理念及び国民間相互尊重並びに理解の増進に関する宣言](1965)、[平和、人権、民主主義教育に関する宣言及び統合実践体系](1995)
にあるユネスコなど国際機関のの精神にも反している。
更に日本の歴史を美化するため韓国史を貶下したり、日本の侵略戦争及び植民地支配に対する責任を回避又は転嫁する内容が現行の教科書に比べ大きく増加した。日本の優越性を強調するため韓国史を否定的に叙述することは客観的な歴史記述であるといえない。
結果的に最近、文部科学省の検定を通過した日本の中学校歴史教科書の内一部には人類の平和共存や韓国との友好親善を阻害する内容が含まれている。歴史教育を通じて成長する青少年に民主主義、人権擁護、生命に対する尊重など人類の普遍的価値を教え、隣国と友好的な関係をより一層進展させようという意識を涵養することが望ましい。
それにも拘わらず今回の検定を通過した一部の中学校歴史教科書には「近隣諸国条項」が正しく反映されずこのような教科書に含んでいる韓国関連内容の誤謬及び歪曲は必ず是正されなければならない。
3. 検討方法及び範囲
1) 検討方法
○韓国関連内容の検討は国際化時代の歴史教科書を見る
見解に基づいて次のような3つの範疇で行われた。
一、事実及び記述の誤謬有無
二、解析及び説明の歪曲有無
三、内容の縮小及び欠落有無
○韓国関連内容を検討する上で下記の事項を考慮した。
まず、新しく検定申請をした教科書に対する検討は既に使われている中学校歴史教科書(7種類)に含まれている普遍的内容及び水準を準拠とした。
第二に、日本の中学校歴史教科書は日本の中学生に日本の
歴史を教えるために作られた物である点を留意した。
第三に、検討意見を陳述する場合には韓国及び日本でなされた歴史学界の学問的研究成果を十分に反映した。
2) 検討範囲
○韓国関連内容を重点的に分析するものの、関連する中国及びその他国家の関連内容についても検討した。
○教科書の本文だけでなく写真・地図・挿絵の説明も検討した。
U. 扶桑社の歴史教科書の歴史認識問題
1. いわゆる「任那日本府説」に基づいている。
本教科書は軍事的征服による支配機構としての「任那日本府説」をそのまま維持している。
このような性格の「任那日本府説」は歴史的事実に反しているということが韓日の歴史学界で共通的に認識されている。それにも拘わらず本教科書ではこの説が韓日関係史の叙述において侵略を合理化する誤った認識の枠組によって語られている。
2. 日本の歴史を美化させるため韓国史を貶下している。
本教科書では徹底して日本の歴史を美化している反面、日本と関連した他国の歴史は否定的に記述している。特に古代から現代まで日本史の優越性を証明する比較対象として韓国史を取り上げ論じている。例えば韓国史を言及する時、朝貢・従属・服属国・属国・宗主権などの用語を頻繁に使用している。
3. 日本軍による軍隊慰安婦(原文ママ)強制動員事実を
故意に欠落し太平洋戦争当時の反人倫的残酷行為の実体を
隠蔽した。
本教科書は太平洋戦争当時、日本軍が朝鮮で軍隊慰安婦を強制動員した事実に対して全く言及していない。軍隊慰安婦の強制動員は侵略戦争を遂行しつつ行った反人倫的戦争犯罪行為でこれを故意に欠落させたことは太平洋戦争当時日本軍の非人道的苛酷行為の主要部分を隠蔽しその実体を把握できないようにするものであり、これは客観的事実の叙述原則に背くものである。
4. 両国間で発生した事件の責任の所在を曖昧にしている。
本教科書では両国間に発生した事件に対する説明において日本に不利であったり否定的な事件の原因については正しく記述していない。その例として壬辰倭乱(訳者注/文禄・慶長の役)や江華島事件、韓国強制併合に関する説明を挙げることができる。
5. 日本が韓国など他国に負わせた被害を縮小ないし隠蔽した。
本教科書では日本が侵略戦争を遂行しつつ行った蛮行や植民地支配過程で他国の人々に負わせた被害の様子を叙述しなかったり縮小して記述している。これは日本から被害を蒙った国を冒とくする加虐史観である。
6. 植民地支配に対する反省がない。
本教科書では植民支配自体に対する反省がなくむしろ恩恵を与えたように叙述している。例えば朝鮮で鉄道及び潅漑施設など植民地収奪施設を建設したことがあたかも朝鮮を開発したかのように叙述することによって歴史的事実を歪曲している。
7. 日本が隣国と平和的な交流協力をしてきた事実を軽視した。
本教科書は日本中心の国家主義に立脚し外国との葛藤及び
戦争史を中心に叙述している。 従って他国との友好協力や相互理解に対する関心が反映されていない。例示すると伽耶諸国との平和的な交易や朝鮮時代の通信使往来など友好的な交流事実まで歪曲している。
8. 人種主義的見解が強く現れている。
本教科書では西洋の白色人種及び東洋の黄色人種の対立をけしかけている。例えば韓国侵略のために起こした露日戦争をあたかも日本が黄色人種を代表し白色人種と戦ったかのようにこ叙述している。
9. 学術研究成果の反映が不十分である。
本教科書では韓国での歴史研究成果はもちろん、日本での研究成果も正しく受け入れていない。特に、日本に不利であったり否定的な内容を含んでいる研究成果はほとんど無視している。従ってこの教科書は事実の叙述および解析において客観性を欠如している。
V. 韓国関連叙述に対する修正要求内容
1. 修正要求 項目
| 出版社 | 項目数 |
| 扶桑社 | 25個所 |
| 既存の7社 | 10個所 (日本文教出版 7個所、 東京書籍 6個所、大阪書籍 5個所、 教育出版 5個所、清水書院 5個所、 帝国書院 5個所、日本書籍 2個所) |
2. 修正要求詳細
イ. 扶桑社
| 主 題 名 | 教 科 書 内 容(原文引用) | 修正 要求 意見 |
| (1)任那日本府説 | 〇海を渡り朝鮮に出兵.... 任那という所に拠点をおいたこと 〇大和の軍勢は百済と新羅を助け高句麗と....戦った。 〇高句麗は.....百済と任那を地盤とした日本軍の抵抗によって 〇任那から撤退し、半島政策に失敗した大和朝廷 |
〇「任那日本府説」は韓国及び日本の約50年間の研究の結果、認定されえない説 〇明白な誤謬 - 新羅の支援要請で高句麗軍が倭軍撃退(広開土王碑文) 〇常設的な駐屯を前提とした内容で明白な誤謬 〇占領国の日本が被占領地の任那から撤収したことを前提に記述 - 駐屯、撤退の記録がないので誤謬であり削除必要 |
| (2)4世紀後半の三国関係 |
〇高句麗は半島南部の新羅及び百済 圧迫 | 〇歴史的 事実 誤謬 - 4世紀後半は高句麗が新羅を支援する関係 |
| (3)6世紀の三国及び国際関係 |
〇高句麗が衰退し始め支援国の北魏も凋落 〇新羅と高句麗が連合し百済を威嚇 |
〇根拠が無い主張 - 当時高句麗は北魏と直接対決することもあった 〇明白な誤謬 - 新羅と百済が連合し高句麗の南下に共同対応 |
| (4)三国の朝貢説 |
〇高句麗が突然大和朝廷に接近.....新羅と百済が日本に朝貢 | 〇「日本書紀」だけを根拠にした記述 (韓国及び中国の史書にはない内容) 〇6世紀以後三国が日本より政治・文化的優位にあったということが韓.日学界の通説 |
| (5)倭冦 |
〇日本人の他に朝鮮人も多く含む.... 大部分は中国人 | 〇倭冦の発生原因に関する説明欠落 〇「倭冦=日本人」という既存の歴史認識を払拭させるために倭冦に朝鮮人及び中国人を含ませ記述 |
| (6)朝鮮国号 |
〇高麗を押し倒し李氏朝鮮を建国 | 〇「朝鮮」という国号の代わりに日帝強占期(訳者注/日本統治時代1910-1945年を示す)に使われた不適切 な用語である「李氏朝鮮」を使用 |
| (7)壬辰倭乱 |
〇タイトルに「朝鮮出兵」 〇秀吉は明を征服....インドまで支配しようという巨大な夢に陥り大軍を朝鮮に送った 〇出兵の結果、朝鮮の国土と人々の生活は顕著に荒廃した |
〇侵略を「出兵」と記述し一方的侵略事実隠蔽 〇壬辰倭乱の原因を明の征服、秀吉の個人的妄想だけで記述 〇戦争中日本軍により連れ去られた人的被害の様子の縮小 |
| (8)朝鮮通信使 |
〇幕府は.... 朝鮮との国交を..... 回復 〇将軍が変わる時ごとに使節が江戸を訪問 〇釜山に「宗氏の倭館」設置され |
〇家康の国交回復努力に対する説明なく事実だけを記述 〇通信使の派遣目的、招へい理由を説明せず日本の将軍襲職使節団とだけ記述 〇朝鮮から釜山の倭館を設置してくれた事実を隠蔽し、日本が外国の地に準備した行政機関のように叙述 |
| (9)朝鮮の西欧列強に対する認識及び国際的地位 |
〇欧米列強の武力威嚇を十分に認識できなかった 〇中国の服属国だった朝鮮も同じ |
〇欧米の武力威嚇に対する朝鮮の対応を日本の方式と比較 し貶下 〇朝鮮を中国の「服属国」と表現したことは削除必要 |
| (10)前近代の東アジア国際秩序及び朝鮮 |
〇朝鮮とベトナムは完全にその内部に入り中国の歴代王朝に服属 〇日本は中華秩序の外側で自由に行動 |
〇前近代の東アジア国際関係を歪曲した記述
(当時、冊封及び朝貢は儀礼的外交形態に過ぎず、中国が朝鮮 の内政に干渉したことはほとんどなかった) 〇朝鮮と対応して日本は「自主独立国」だったように記述しているが、17世紀まで日本が中華秩序の中に存在した事実は未記述 |
| (11)日本=武家社会、朝鮮=文官社会論 |
〇中国朝鮮両国は文官が支配する国家であったため列強の威嚇に十分に対応できなかったという考えもある。 | 〇論理的な根拠が無く武家社会である日本が文官社会である朝鮮より優越するという先入観を植え付ける表現- 日本の対外膨脹.侵略をごまかし |
| (12)征韓論 |
〇1873年、各国の勧誘を拒んだ朝鮮の態度が無礼だとして
..... 征韓論が登場した。 〇(西郷は) 自身が朝鮮に行って殺害されればそれを名目に日本が出兵 |
〇朝鮮の条約締結拒否の理由を説明せず、日本の立場で偏向的に記述 - 日本が既存の交隣体制を一方的に破棄しようとしたためであることを説明せず 〇朝鮮が西郷を殺害する可能性があったかのように仮定 |
| (13)江華島事件 |
〇日本の軍艦が朝鮮の江華島で測量するなど示威行動をしたため朝鮮の軍隊と交戦した事件 | 〇朝鮮の発砲を誘導した計画的な軍事作戦であったという 事実など挑発の主体、目的、経緯隠蔽 |
| (14)韓半島威嚇説 |
〇日本に向けて大陸から一つの腕が突出 〇朝鮮半島が日本に敵対的な国家の支配の下に入れば日本を攻撃する絶好の基地になり |
〇韓半島威嚇説を強調し日本の防衛名目で韓国侵略・支配を合理化する論理 - 清日戦争及び露日戦争を自衛戦争と合理化 |
| (15)日本政府の朝鮮中立化案 |
〇日本政府の中では .....朝鮮を中立国とする条約を各国に締結するようにし、中立保障のために日本の準備(原文ママ=軍備の間違えと思われる)を増強させるべきであるという考えもあった | 〇日本政府の一角で短期間議論されたことを日本の朝鮮
強圧政策を希薄するための意図で記述 〇日本の軍備増強が朝鮮強占を目的としたものであったことを隠蔽し、朝鮮中立のためのものと歪曲 |
| (16)朝鮮の近代化及び日本との関係 |
〇朝鮮の開国後、その近代化を助けるために軍制改革を支援した。朝鮮が外国の支配に屈しない自衛力ある近代国家になることは日本の安全においても重要であった。 | 〇朝鮮に対する日本の影響力を浸透しようとした目的を隠し、軍事援助で朝鮮の独立に寄与したかのように叙述することによって事実をごまかす |
| (17)朝鮮を巡る清日本の対立 |
〇清は最後の有力な朝貢国である朝鮮だけは失ういたくなく、日本を仮想的国とするようになった。 〇1884年.... 金玉均などのクーデタが起きたが ....清の軍隊は親日派を徹底して弾圧 |
〇朝鮮を巡る清と日本の対立を一面的に説明し、日本が清を仮想的国とした事実を歪曲 〇金玉均などの開化派を親日派と記述 |
| (18)東学農民運動と日清戦争 |
〇東学の乱(甲午農民戦争)と呼ばれる農民暴動.....東学党は西洋のキリスト教(西学)に反対する宗教を信じる集団 〇(東学農民軍の気勢が)首都漢城に肉迫 〇日本も甲申事変後清との合意によって軍隊を派遣し、日清軍が衝突し日清戦争が開始 |
〇半封建・反外勢運動を「東学の乱」や「暴動」と表現したことは不適切で、農民運動を宗教集団運動と限定したことは誤解の余地がある 〇「漢城に肉迫した」のではなく全州城を占領しただけ 〇日本が日清戦争誘発目的で計画的に派兵した事実を隠蔽 し、清兵派兵に対する単純対応措置のように叙述 |
| (19)日露戦争 |
〇ロシアは ..... 朝鮮北部に軍事基地を建設した 〇ロシアの....極東における軍事力は日本が耐えうることができない程増強されるのは明確....(日本)政府 は先手を打ってロシアとの戦争を始める決議を固めた 〇日本は韓国(朝鮮)の支配権をロシアに認められ....有色人種国日本が当時世界最大の陸軍大国であった 白人帝国ロシアに勝利したことは世界の中の抑圧された民族に独立の限りない希望を与えた。 |
〇材木伐採場を軍事基地でと誤って解析 〇日本が先に始めた戦争をロシアの武力が韓半島を掌握し日本の安全が威嚇されたことによって勃発したと記述 〇満州及び韓半島(訳者注/朝鮮半島)支配権確保という戦争の目的を隠蔽し、「人種間の戦争」と美化 〇韓国の支配権を認められ一方では抑圧を受ける民族には独立の希望を与えたというように矛盾するような記述 |
| (20)韓国強制併合 |
〇日本政府は韓国併合が日本の安定と満州の権益を防衛するために必要と考えた。
英国、米国、ロシア3国は..... これに異議を提起しなかった。 〇韓国国内では、 一部で併合を受け入れようという声もあったが |
〇韓国併合過程での侵略行為及び強制性を隠蔽し、国際的に認められたと記述 〇義兵闘争及び安重根義挙など韓国内抵抗および反発を縮小しつつ、ごく少数の親日派の声を故意に浮き上がらせ記述 |
| (21) 植民地朝鮮開発論 |
〇日本は植民地化した朝鮮に鉄道、潅漑施設を整備するなどの開発をし | 〇植民地近代化論、植民地恩恵授与論の観点で「開発」があたかも朝鮮住民のためのように歪曲 - 収奪と支配目的隠蔽 |
| (22) 関東大地震及び朝鮮人 |
〇朝鮮人及び社会主義者間に不穏な策動があるという噂が広まり住民の自警団 などが社会主義者及び朝鮮人、中国人を殺害する事件がおきた。 | 〇官憲(軍警)による殺害事実隠蔽- 殺害対象も朝鮮人が大部分(約 7,000人)であったことにも拘わらず「社会主義者、朝鮮人、中国人」というように並列、事件の本質に該当する朝鮮人被害縮小記述 |
| (23) 強制動員および皇民化政策 |
〇徴用でも徴兵などは植民地でも施行になり....朝鮮では日本人に同化させようという皇民化政策が強化 | 〇皇民化政策の内容が不明で、朝鮮での収奪の様子を記述せず、朝鮮人を日本国民の一部と見做して日本の植民政策の本質を隠蔽 |
| (24)軍隊慰安婦 |
[関連内容欠落] | 〇日本軍により恣行された苛酷行為の象徴である軍隊慰安婦問題を故意に欠落させ残酷行為の実体を隠蔽 〇最近国連人権委に報告されたCoomaraswamyの[戦時軍性奴隷問題に関する特別報告書]及びMcDougallの [戦時組織的強姦、性奴隷、奴隷的取扱慣行に関する特別報告書]でも軍隊慰安婦を反人倫的戦争犯罪行為と糾弾 〇日本政府も 3.8 軍隊慰安婦関連 [官房長官談話]で日本軍が慰安所設置及び運営に直・間接的に関与した ことおよび募集、移送、管理が甘言、強圧により総体的に本人の意思に反し行われたことを認定 |
| (25)朝鮮戦争 |
〇マッカーサーが指揮するアメリカ軍主体の国連軍の反撃.....中国軍が北朝鮮側に参加 〇従来の国境線である北緯38度線付近で戦況は停滞 |
〇国連軍及び中国・北韓(訳者注/北朝鮮・朝鮮民主主義人民共和国の韓国での名称)軍の戦争と描写することによって韓国軍の実体を無視 〇38線を国境線記述しと、かなり以前から8度線を境界に分断されていたかのように描写。 |
ロ.既存の7社
| 主 題 名 |
教 科 書 内 容(原文引用) |
修正 要求 意見 |
| (1)古代韓国・日本関係 (東京書籍、大阪書籍、教育出版、日本書籍、日本文教出版、清水書院) |
〇漢の影響を受け....朝鮮半島北部で小国を統一した高句麗が興った 〇漢は朝鮮半島とベトナムの一部まで領土を拡張した |
〇古朝鮮の存在を看過し、韓半島の初めて統一国家を高句麗と記述し、漢の影響を受けたと説明 〇年表上の時期が不正確 〇漢の支配領域を誇張し韓半島(訳者注/朝鮮半島)全体が漢の支配を受けたと誤解の余地がある |
| (2)任那日本府説 (東京書籍、大阪書籍、日本書籍、清水書院、日本文教出版、帝国書院) |
〇6世紀に大和国が韓半島で勢力を失った(弱くなった)、大和政権が韓半島南部に勢力を伸した | 〇虚構の任那日本府説に根拠し事実と異なる説明 |
| (3)倭冦 (清水書院、帝国書院) |
〇貿易に従事する日本人を中心にした集団.....時によって貿易を強要したり、物を奪われて 〇倭冦とは済州島と北九州の島を拠点に 〇日本人だけではない朝鮮人及び中国人も加わり合流 |
〇倭冦の海賊行為を主に貿易に従事しながら時々行う略奪行為と歪曲・美化 〇済州島を倭冦の拠点と説明 〇倭冦に朝鮮人及び中国人を含む、「倭冦=日本人」という既存の歴史認識を払拭させようとする |
| (4)壬辰倭乱 (東京書籍、大阪書籍、教育出版、清水書院、帝国書院、日本文教出版) |
〇朝鮮が(明を攻撃するための)日本軍の通行許可を拒むと.....大軍を朝鮮に送った 〇「軍隊を送った」、「海を越える」 |
〇戦争勃発の責任を朝鮮側に転嫁 〇侵略性を隠蔽するための表現 |
| (5)征韓論 (東京書籍、教育出版、帝国書院、日本文教出版) |
〇日本政府は朝鮮に国交を開くことを要求したが朝鮮が応じず国内に征韓論が起きた 〇中国の属国として置かれていた朝鮮は .....日本との国交も拒んだ |
〇朝鮮の拒否が既存の善隣外交関係を無視した状態で国交回復を強要する日本側の態度からはじまったこと を説明せず、征韓論の発生原因を朝鮮側に転嫁 〇当時の朝貢関係を説明せず、朝鮮を中国の属国と表現 |
| (6)江華島事件 (帝国書院、教育出版) |
〇日本の軍隊が江華島で砲撃される事件が起きた 〇清は朝鮮を従属国とみなし |
〇朝鮮の砲撃を誘導した日本側の底意を隠蔽し江華島事件の原因を朝鮮側に転嫁 〇「朝日修交条規」の「朝鮮は独立国」条項は清を牽制しようとしたものであったことを説明していない |
| (7)東学農民運動 (大阪書籍、清水書院) |
〇東学を信じる農民が大規模な反乱を起こし 〇日本は朝鮮支配を契機にし中国への進出 〇清の出兵を知った日本は軍隊を送り、....戦争を開始した |
〇農民の抵抗を「反乱」と表現、「抗争」や「農民運動」という用語がより客観的 〇「朝鮮支配」という表現は日本が当時朝鮮を完全掌握していたかのように誤解の素地がある 〇倭軍派兵を清兵派兵に対する単純対応措置として記述し日本の計画的派兵を隠蔽 |
| (8)韓国強制併合 (日本文教出版) |
〇安重根が伊藤を暗殺した。 そして日本は韓国を併合し、植民地として支配した | 〇韓国強制併合の原因を安重根の伊藤射殺から始まったと記述することで日本の計画性を隠蔽 |
| (9)皇民化政策 (東京書籍、日本文教出版) |
〇志願した朝鮮の若者達(写真説明)、朝鮮では志願兵制度が実施された 〇「天皇の民」にふさわしい皇国臣民になるよう同化を強要された |
〇志願兵制度の強制性を隠蔽し、朝鮮人の自発的戦争参加という誤ったイメージを植え付ける憂慮 〇皇民化政策の具体的記述不十分、神社参拝、日本語教育強要など具体的内容記述必要 |
| (10)軍隊慰安婦・強制徴用 (東京書籍、大阪書籍 教育出版、日本文教出版) |
〇女性と子供を含む一般の人々も多くの犠牲 [軍隊慰安婦関連内容欠落] |
〇日本軍により恣行された苛酷行為の象徴である軍隊慰安婦問題を故意に欠落させ残酷行為の実体を隠蔽 〇最近、国連人権委に報告されたCoomaraswamyの[戦時軍性奴隷問題に関する特別報告書] 及びMcDougallの[戦時組織的強姦, 性奴隷、奴隷的取扱慣行に関する特別報告書]でも軍隊慰安婦を反人倫的戦争犯罪行為として糾弾 〇日本政府も93.8軍隊慰安婦関連 [官房長官 談話]で日本軍が慰安所開設及び運営に直・間接的に関与した ことと募集、移送、管理が甘言、強圧により総体的に本人の意思に反しなされたことを認定 |
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