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深野正一の留学生レポート

その6「ついに語学堂卒業」

 今年の韓国の夏は雨・あめ・アメ。ようやく下旬になり晴れる日が増えて来ましたが、陽気はもう秋を感じさせる風が吹いている今日この頃です。

 水害の被害はソウル近郊の京畿道、歴史の島として知られる江華島をはじめ甚大な人的および財産被害が出ました。家の近所でも大洪水。といっても道路脇の雨水溝がつまっていて水が集中豪雨に耐えられず逆流し新村の延世大へ向かうメインストリートは川になってしまいました。これがソウル市内のあちこちで発生し、このように逆流した水が地下鉄の排気孔に入り地下鉄浸水、地下にある飲食店浸水、など低地でもないのに水害が出るという状況でした。

 それと一番の貧乏くじは気象庁。全く当たらない天気予報に国民は怒り、ついに政府も気象データ処理用のスーパーコンピュータの新規購入を決意、導入が決まりました。今使用中のものはかなり古いもので以前から問題になっていたとか。これで当たってくれるといいんだけどな。。。。

 水害といえば水害救援の募金。TVでやっているのですがこれがなんか凄い。ARS(Automatic Response System=自動応答システム=日本のダイヤルQ2の韓国版)で一回掛けるごとに1000Wの募金がなされるというものなのですが、番組放送中にずっと現在の募金金額がリアルタイムで表示される仕組み。SBS(ソウル放送)が最初にこのようにリアルタイム表示をしたところ募金額が増えたため、KBS、MBCも開始。毎日、このようにTVに出ていると不思議なもので募金をしなくてはならないという義務感にかられているようでなんか変な感じです。8月25日現在募金額KBS43億W、それにSBS、MBCが10億W差ぐらいで追う格好。 

 ある留学費用に困った留学生が思わずいった一言「おれもARS始めようかな?」

 なぜかソウルで俳人に。というのもあるホテルの日本人支配人の方のお誘いで4月からソウル俳句会の会員に。毎月ソウルを吟行して俳句を作り、その後発表会。NHK BSで放送中の「俳句大国」を御存じの方がいらっしゃいましたらあれをソウルでやっているとお考えください。ビギナーズ・ラックというか意外や意外、小生の俳句を評価して頂きましてちょっと俳句にはまっている今日この頃です。ちなみに好点句を御紹介。

 

春の川 水面に映る 膝がしら
円形の 空にゆらゆら 春の雪
初鰯 売る声低く 麻浦を行く
唐辛子(コチュ)二つ 何をおもうか 石佛寺(ソップルサ)

 いよいよ9月2日で延世大韓国語学堂を卒業することになりました。約1年半に渡り1級から始め最後の6級まで全部終了したわけですがまだまだ韓国語は奥が深く難しいです。本当にいまからがやっとスタート、といった感です。今後も継続してここソウルに住み今度は大学院入試に備えて日夜修行の毎日が。。。

 ちなみにこの卒業に際し研究論文を書かなくてはいけません。といってもB5で5枚ですが。小生は「韓国の日本報道」と題して原稿用紙25枚分、韓国のマスコミが見る日本観および実際の報道原稿を調査して傾向や間違った報道・問題点などについて書きました。本当は50枚近くになる感じだったのですが時間と枚数制限で途中で内容を端折って完。なんか大学のレポートみたいになってしまいました。。。

 1年半の語学堂での勉強を振り返ってみると長かったようで短かった感じがあります。いくらやっても点数はとれないわ、変な先生に当たって災難は起こるは、政治問題?で政治史の先生ともめるは(後にその先生とは親しくなりすぎました。。)、語学堂に要望書を出して喧嘩をするはいろいろありました。まあ今となってはいい思い出?かな?

 社会に目を向けても、IMFによる緊急融資、直接見たキムデジュン大統領の就任式など韓国激動の時期に留学したことはとても有意義だったと思います。加えてTV・CMのナレーションやKBS国際放送の週1回のレギュラー出演なども日本ではできない貴重な経験でした。これからもまだ数年ここで勉強するわけですが、この1年半の経験を元にこれからも頑張っていきたいと思います。

 最後に耳寄りなニュース。8月15日の韓国日報に日韓でワーキングホリデイビザ発給交渉中という記事が出ました。東京の韓国大使館関係者からの情報で現在10月の大統領訪日にあわせて交渉中で、日韓の18〜30歳までの若者の交流を促進しようというもの。ちなみにワーキングホリデイとはこの査証を手に入れると働きながら韓国で一定期間内旅行などができるというもの。韓国の政府系機関ワーキングホリデイ協会にこの点を確認しにいったところ詳細はまだ固まっておらず10月に基本合意が政府間でなされても実施は1年ぐらいあとになるとのことでした。

 9月は3週間休みがあるので日本で再充電して、韓国にもどってちょっと旅行したりしてゆっくり過ごすつもりです。それでは今回はこのへんで。


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