ラジオ韓国日本語放送 RKI REPORT留学生コーナー

19971118放送 韓国の入国管理制度

アンニョンハシムニカ?留学生コーナーの深野正一です。
3月にここソウルに来て、すでに8ヶ月。
ようやく韓国の生活にも慣れ、言葉の問題は若干あるものの,楽しく暮らしています。
とはいえ、ここ韓国は私にとっては異国の地。
外国人として暮らすためにはあることをしなくてはなりません。
きょうは韓国に生活する外国人に不可欠な外国人登録にまつわるお話しをお伝えします。

日本でもそうですが、外国から来た人には戸籍のような身分をしょうめいするものがありませんので、この外国人登録をしなくてはなりません。
法律上では3ヶ月を超えて滞在する外国人が対象となります。
まず登録に必要なものは、パスポート、証明写真4枚、5000ウォンの収入印紙1枚、それと学生の場合は在学証明書、以上4点です。(註・これはあくまで放送時の97年末のデータです。2000年現在では申請時に1万ウォンの収入印紙が必要になります

さて書類がそろったら次は手続です。
ソウルに住んでいる外国人は、ソウル市南西部、陽川区木洞にある出入国管理事務所に出向き、手続きをします。
私の場合、3月に韓国に来た当初、ソウルの隣、仁川市に住んでいましたので、仁川の出入国管理事務所に書類を持って行きました。

ソウル、仁川どちらの出入国管理事務所もそうなのですが、受け付け窓口が国籍別となっており、各窓口にその言語が出来る審査官の方がいます。
最初、このことは全く知らず、片言の韓国語で話しかけると「どうぞ、御座りください」と流暢な日本語で対応してくれました。

申請書に必要事項を記入し、先ほどの書類を提出すれば手続完了です。
およそ1週間後、晴れて外国人登録証が発給されます。
以前は名刺サイズの手帳のようなものでしたが、現在ではキャッシュカードのようなプラスチックのカードになっています。

さて、この外国人登録証、どのような使い道があるのでしょうか?
私の場合、よくあるのが警察官に尋問された時に提示することです。
特に、私の通っている延世大学はよく学生運動をやっているため、学生運動が始まりそうになると学内に入るすべての出入り口で機動部隊のお兄さんが検問をしています。
そんな時にこの外国人登録証を提示すると、水戸黄門の印籠のごとく通常持ち物検査があるにもかかわらず、ノーチェックで通過できます。おそらく外国人だから学生運動には参加しないだろうということだと思います。

他にも休み期間中に日本に帰り再入国の際にこの登録証を提示しないと再入国できませんし、銀行口座の開設や外貨両替の際の身分証明書としても利用します。

ただこの外国人登録も日本と同様、外国人として住んでいる我々にとっては問題点があります。

例えば、学生の場合、在留期間を延長する度に、身元保証人と一緒に公証役場に出向き身元保証書を発行してもらい出入国管理事務所に提出しなければならないこと(註・これは現在では改正され登録時に提出した身元保証書の期間内であれば再提出の必要がなくなりました)やこれは外国人としている以上仕方のないことですが、指紋押捺が一年以上在留する場合に義務付けられていることが不便に思われます。

また、仁川からソウルに引越しした時、住所変更の手続を忘れそうになりあわや20万ウォンの罰金という一大事になる寸前にもなったりしたのですが、長期在留外国人のために外国人登録にかかわる手続などをまとめた手引書でもないものか、と思ったりもしました。

とはいえ、ここは我々にとっては外国。
面倒なこともありますが、唯一自分を証明してくれる大切なものです。
それと、一つ忘れていましたが、意外と忘れがちなのが日本大使館に提出する在留届。日本国籍の人は旅券法16条により「渡航先に3ヶ月以上滞在しようとする際には遅延なく提出」しなければいけません。こちらもお忘れなく。

そろそろ時間となったようです。次回は12月2日です。
それではアンニョンヒ・ケシプシオ!


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