ラジオ韓国日本語放送 RKI REPORT留学生コーナー

19980127放送 若い世代の子供と親達

0'22"
  アンニョンハシムニカ?
留学生コーナーの深野正一です。
一月もすでに末、韓国の大学入試も今が佳境、各大学とも2次試験の
真っ最中です。
韓国の大学入試を見ていて気付いたのですが、親子連れで大学に願書を出しに
来たり、母親がお寺に日本のお百度参りのような百日祈願をしたり、
と日本以上に子供と親との結び付きが強いなあ、と感じました。
そこで今日は、韓国の若い世代の子供たちと親との関係はどうなっているのか、
レポートしてみたいと思います。

0'56"
 日本では何かと父親は娘に嫌われ、洗濯も別、ましてやお父さんのパンツと
一緒に洗濯するなんてもってのほか、割りばしでパンツをつまみ出す、
なんていうエピソードも聞かれましたが、この話を韓国の友達にすると、
「お父さんだってきれいじゃい。なんでそんなことするのかわからない」
と憤慨していました。

1'20"
 一般に、韓国では異性の親、たとえば娘の場合は父親に、
息子の場合は母親に、強い愛情を傾けることが多いそうです。
今回レポートするために何人かの韓国の友達に聞いたのですが、
その中で娘2人と両親、という家庭があり、ここはなぜか、母親と仲がいいとのこと。
聞いて見ると「性格が会わないのよ、父親と」とのことで家族が女性ばかりで、
このような家庭の場合は同じ女性として母親を助けるような、味方としての母親と娘の
結び付きがあるようです。ちょっと父親はかわいそうですが。。。

1'55"
 友達に教えて貰った言葉で、韓国の親が子供に愛情をそそぐことを一言で端的に
表わした言葉があります。それはナマソノ、日本語では「だんじ・せんこう」、
漢字で書きますと男女の「男」に児童の「児」、先生の「先」に好き嫌いの「好き」、
と書きます。つまり意味は男の子を女の子よりも優先して大事に育てる、という意味です。
韓国では依然として儒教思想が強く、男性がその家を末裔までついで行くという
考え方ですのでそのような言葉が生まれてきたのだと思います。

2'37" 
 それゆえに、生まれた結果がママボーイと呼ばれる男の子たち。
さきほど母親と息子の結び付きが父親より強いといいましたが、
「だんじせんこう」の考え方と相まって、母親が過度なほど息子に愛情をそそぐのです。
友達の家を訪問してもこのことは強く感じます。
何か困るとすぐ「おかーさんー」と呼び、
父親がその場にいても、会話の中心は母親とが顕著に多いのに気付きます。

3'08"
私がアメリカに留学しているときにこんなことがあったのもこのママボーイの影響かも
しれません。留学する前は、家のことや身の回りのことは母親がみんなしてくれていた
ため、急に留学で異国の地でそれも独り暮らし。料理もできないし、掃除もなにも
十分にできずに困ったという話はよく聞きました。
また、これは数年前新聞に載っていたある留学生の話ですが、母親が息子恋しさに、
毎日国際電話を掛けて、1ヵ月の国際電話料金が日本円で15万円にもなり、
夫婦喧嘩になったという話もありました。

それと、彼女ができたり、結婚するときにまず報告するのも、まず母親に、
というケースが多いというのもママボーイのいい例かもしれません。

3'55"
反面、日本人から見るとうらやましくもあります。
韓国人の彼女と話をしていると、よく父親や母親の話が出てくるのです。
日本だと身内の話、特に両親の話などはいくら恋人関係だとはいえそう頻繁には
出てきませんが、こちらではむしろ、親のはなしが出ないほうが可笑しいぐらいです。「昨日はお母さんと買い物にいってこれ買ってきた!」とか「今日家を出てくる前、お父さんと話をしてきたんだけどなんか機嫌悪かった。。」などたえず親とのコミュニケーションがあるのです。
こんな感じですので、こちらから聞かなくても相手の家の様子が1ヵ月もすると
自然とわかってしまう、ということもあります。
それだけ日常生活で親とのコミュニケーションが絶えずある、なにか日本では
すでに無くなってしまった貴重なものを
此処韓国で見たような気がします。。

4'49"
ただ、韓国でも特にソウルなど大都市では日本と同様、核家族化や共働き家庭などで
親とのコミュニケーションが減りつつあるのも事実です。

それでは時間となったようです。
それではまた来週、
アンニョンヒケシプシオ!

 5'02"

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