延世語学堂はこんな感じ!3万円はどこえやら。

やっと日の目をみた(*^_^*)の語学留学記

これは某雑誌の為に書き下ろしたものなのですが、結局よく事情は分かりませんが
発行されずお蔵入りとなり原稿料もぱあ。(笑)
で、ここでその原稿をせっかく書いたのでなにかのお役にたてばと載せました。
以下の文は98年1月に書き下ろしたものです。
ちなみに98年9月2日をもちまして無事に卒業できました!!(*^_^*)

韓国留学今・昔

―延世語学堂学生の留学 

現在、延世大学校内にある延世大学校言語研究教育院韓国語学堂(通称・語学堂)にて韓国語を勉強しています。昨年97年4月に最も基礎的なレベル・1級から学習を開始し、現在は4級に在学中です。

  まずは、語学堂生活の一日を紹介しましょう。語学堂は10週を単位に年4学期で、月曜から金曜まで毎日4時間づつの授業、一学期で200時間韓国語を学習します。

朝は午前9時から授業開始、1時限50分の授業が4コマあり、各時限の間には10分休憩、2時限と3時限の間には20分のコーヒーブレイクがあります。

クラス編成は習熟度編成になっており、入門レベルの1級から最上級の6級まで、また各レベルでも前級のテストの結果、あるいは新しく入学した人は実力判定試験を受けて、クラス分けされます。授業内容は各級まちまちですが、基本的に延世語学堂の場合、話す・書く・聞く・読むの4つを万遍なくこなせるような内容となっています。ただ、ここにいる実感ですが、話す・聞くといった部分のカリキュラムが不足している感が否めません。もし、話すことを重視されるようでしたら、西江大学(延世大の近所で、新村地下鉄駅から徒歩で10分)の語学堂をおすすめします。西江大の場合、一日4時間の授業の内、半分に当たる2時間を会話にあてており、また日本からの学生も少ない(延世語学堂の場合主観的な目見当ですが70%ぐらいが日本からの学生です。パンフレットには今までの国籍別学生数の統計が載っており、アメリカからの学生がかなりいるという印象を与えかなない実数がありますが、実情とはかなり違います)ので日本語を使いたくない方にはいいかもしれません。

とここまで書いたところで、98年度春学期(98年4月)から延世語学堂の大幅なカリキュラム改編があることが1月8日冬学期の開校日に発表されました。現行通りの6段階別1年半速成コース(語学堂ではAコースと呼んでいる)とは別に、同じ内容を8段階に分けて2年でゆっくり行うコース(Bコース)が新設されます。また、今まで無かった夜間コースも新設される予定です。詳しくは延世大学校言語研究教育院韓国語学堂までお問い合わせください。

(120-180 韓国ソウル特別市西大門区新村洞134/電話02-392-6405 FAX 02-393-4599)

授業は午後1時に終了。その後は自由時間となるわけですが、まずは語学堂の地下にある食堂に駆けこみ昼ご飯。ちなみにこの食堂、スンドゥブ=純豆腐 W1800という真っかっかな唐辛子のスープに絹ごし豆腐が入っているものが人気です。ちなみにここの食堂のおじさんの渋い低い声で厨房のおばさんに「スンドゥブ 一つ!」というのが一つの名物です?

また、この食堂の前にはだれでも自由に使える掲示板があり、語学堂の学生がいらなくなったラジカセや家庭用品を売るための広告を貼ったり、また延世大などの韓国人学生が語学堂で勉強している外国人学生に対して韓国語を教えますので日本語や英語などを教えてください!というメッセージなどあり、交流の場ともなっています。ちなみに今住んでいるアパートはここの掲示板に出ていたメッセージをみて見つけました。ほかにも下宿の紹介など日本語で書かれているものも数多くありますので、もし韓国に知り合いがいなくて下宿を探さなくてはならない場合にはここが良い情報収集の場になるかもしれません。

平日は自宅に戻り予習・復習を2時ごろから始め、夕食の時間1時間半を挟んで夜まで韓国語の勉強です。といっても別に机に向かってばかりいる訳ではなく、テレビを見たり、週に何日かは韓国人大学生に会い、韓国語で会話したりしています。(もちろん、女子大生です?!)

意外とまだ留学生でも知らないのがこれ。ケーブルテレビ。(外国語を勉強するときにはTVをぼーと見るのが一番、とある方がいっていましたが。努力しなくてもそのうち覚えてしまう?!)95年3月1日から放送開始された韓国のCATVも最近ではほぼソウル市内どこでも設置することができる様になりました。留学生でも設置できる程安い費用(工事費およびチューナー保証金など初期費用約7万W、視聴料月々1万7000W)ですし、韓国の場合地上波のテレビ局(KBS,MBC,SBSなど)の放送は昼間ない(最近、通貨危機による不況のため=韓国ではIMF時代とよくいわれていますが=午後4時放送開始が1時間繰り下げられ5時開始に変更になりました)ため、昼間テレビをみて韓国語の勉強という方にはケーブルTVがあるといいかもしれません。それと余談ですが、ケーブルTVのほかに有線テレビというのあり、こちらは視聴料が4000W位なのですがチャンネル数が少ないなど欠点がありますのでご注意を。

韓国人学生との交流の場ですが、やはり前述の語学堂の掲示板がいいかと思います。新学期になりますと、電話番号やピッピ(ポケットベル)の番号を書て外国語に興味のある韓国人学生がお互いの母国語を教えあう、通称エクスチェンジのメッセージが張り出されるのでそこで友達を見つけるのが早道です。

さて、次にすむところの問題です。これがこちらに来て一番最初に問題になる点ですが、大きく分けて3つのパターンがあります。

まずは語学堂の寄宿舎。これは願書提出時に寄宿舎に入りたい旨を伝え、手続きすることになります。ただこの寄宿舎、語学堂で所有している寄宿舎は数に限りがあり、また日本からの学生も多い延世語学堂の場合、母国語を日本語とする学生が集まってしまうという問題点があります。極稀に延世大学でもっている語学堂の真裏の国際寄宿舎に入寮することができる場合もありますが、ここはこんどは寮内の公用語が英語になっているなどこちらも韓国語環境には程遠い状況です。ただ寄宿舎の良いところは寮費が安いこと。97年度は10週間で約46万Wですので1ヵ月に直すと18万Wちょっとで格安です。ちなみに食事はありませんので外で食べることになります。

つぎに下宿。かなりの学生は下宿が多いようです。下宿は賄付きで原則朝と夕食がついています。下宿に住んでいる語学堂の学生10人に聞いてみたところ、6人が40万Wから50万Wでした。ちなみにこの家賃は一人部屋の場合で、2人部屋の場合、20万W台後半から30万W台が延世大のある新村近辺の相場です。

最近、増えてきているのがワンルーム。こちらのワンルームも設備的には日本のものと遜色ありません。ただ家賃の支払方法が違います。日本風に毎月家賃を支払うウォルセ(月貰)もありますが(ウォルセの場合、相場は60万W台から70万W)、ほとんどはチョンセ(伝貰)といわれる韓国式保証金制度。入居時に4000万W程度(新村では昨年まで3500万Wが相場でしたが新築の場合4000万W程度になっています)の巨額な保証金を預けて、その代わり大家さんがそのお金を資金運用するため、毎月の家賃はなし、引き払うときに全額戻ってくるというものです。しかし、ご存じのとおり昨今韓国経済は未曾有の金融危機。総合金融というノンバンクのへの政府の突然の業務停止命令、一部都市銀行の外国銀行への売却説など安全と思われていた金融機関でさえ危機的になっています。まだこのチョンセのお金の運用ミスで問題が生じた、ということは聞きませんが、急激なW安・株価の暴落・都市銀行の資金難など深刻さを増していますのであまりおすすめできません。

アルバイト事情。基本的には語学学校生の場合、最初の内は言葉の問題もありなかなかできないようですが、一番多いのは韓国の人に日本語を教えるアルバイトが多いようです。こちらでは街の中の予備校や語学学校を「学院」と呼ぶのですが、そういうところの非常勤講師や、個人的な紹介で日本語の個別指導などがあるようです。アルバイト料はかなりまちまちですが一時間当たり1万Wから2万Wが多いようです。一般のこちらの学生アルバイトが時給2000Wから3000Wというのから比べますとかなり高額なアルバイトとなります。ほかにもテレビ番組の日本語ナレーション、日本のアニメの下請け会社で声優のアルバイト、日本料理屋での手伝い、駐在日本人子女の家庭教師などありますがほとんどが個人的なコネによるものが多く、当地に住んでいかに地元の人や学生と交流するかでアルバイトの幅も替わってくるようです。ちなみに私は昨年8月15日SBS(ソウル放送)で放送された「ああ!関東大震災」という番組の日本語ナレーションをしたり、現在(98年1月現在)はKBS国際放送日本語放送で毎週火曜日に留学生コーナーを担当したりしています。

もし、韓国でアルバイトをしてお金を稼ぎながら語学堂で勉強、ということをお考えの方がいらっしゃいましたら、韓国ではなかなか難しいと思います。アメリカ等ではこのような方法で学費を稼いでというのがよくあるケースですが、ここ韓国では言葉の問題、出入国管理の厳格さなどから考えて、容易に外国人がアルバイトを探せる環境にありませんのでまずは日本でお金を稼いでから、というのがよいと思います。

延世大学の近所のおすすめスポットといえばここ。『地球の歩き方』(ダイヤモンド社刊)など有名ガイドブックの「新村」のところを見てください。「高博士冷麺」という冷麺のお店があると思いますがこの通りをつきあたりまでいくとミンドゥルレ・ヨント、直訳すると「たんぽぽの領土」という喫茶店のようなお店がここです。「文化空間」というコピーがついているのでなにかものものしい感じがしますが、大学に近いこともあり、学生が友達同士で話をしたり、一人で読書をしたり、勉強したり、音楽鑑賞をしたりと学生の静かな環境のなかの溜まり場を提供しているところです。

まずこのお店に入ると普通の喫茶店のごとく席に付きます。でウエイトレスのお姉さんがまず「うちにははじめてお越しですか?」と聞きます。「いいえ」と答えると「ではまずここのルールをお読みになってください」とおもむろに黄色いパンフレットを手渡されます。まずここではコーヒーがいくらというようなメニューがありません。その代わり、文化費という名目で3時間3000Wで場所代のようなものを支払います。(支払いは帰りにレジでしますが。。)ちなみに時間中3回までコーヒーなど飲み物(一部有料)が無料で提供されます。また、あさ7時から9時まで、昼12時から1時まではサンドイッチなどの食事も無料で食べられるといった至れり尽せり。初めての人には帰りに詩集を手渡されます。語学堂の学生も韓国人の人と会話の練習をする時などには長時間いてもお金がかからないことからここをよく利用しています。

最後にいま韓国へ語学留学を予定されている方へのアドバイス。

基本的に日本にあるものはほとんど韓国にありますので細々とした生活必需品等は韓国で現地調達でいいと思います。

語学留学の場合ですが、やはり韓国語を少し勉強してからいらっしゃった方がいいかと思います。というのも、どの語学堂でも外国語を用いず韓国語だけで韓国語を教える直接教授法をとっていますので、なにも文字も知らないクラスの学生へもみんな説明は韓国語です。最低限、韓国語の文字の構成、簡単な挨拶は覚えてくると、いいかと思います。(これだけでも最初はクラスのヒーローになれます?!)

日本で3年半勤めていた会社を退社してこちらに留学しましたが、やはり良かった気がします。特に語学堂は世代や国、職業などの違う学生が集い、いままでにない発見があります。今4級にいますが、知り合いの中にも意外と仕事をやめてこちらに留学(遊学?)しに来ている20代から30代の人もかなりいます。日本も韓国も不況で退職もできない、という方もいらっしゃるかもしれませんが、人生の勝負、韓国に賭けてみるのも面白いのでは。。。ではこのへんで。


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