韓国生活情報《2》

日本大使館関連情報 日本大使館発行安全マニュアル

以下の文書は韓国ソウルの日本大使館に在留届を提出した日本人に配付されている安全マニュアルです。
 直接、日本大使館に出向けば入手可能です。
留学、お仕事で長期滞在される時のご参考まで!

安全マニュアル

平成9年5月1日

在大韓民国日本国大使館

 このマニュアルは、当国において緊急事態の発生の可能性が高まった場合、或いは緊急事態が発生した場合における在留邦人としての対応やそのための平素の準備について、一般的な邦人保護の措置として取りまとめたものです。現時点で新しい事態が起きることが予想されている訳ではありません。
 緊急時には、大使館として全力でその対応にあたりますが、海外という状況下においては各自が責任を持って自己の安全対策に万全を期することも必要です。
 皆様が、日頃からこのマニュアルをお読みになり、万一の時に備えて頂けれぱ幸いです,
.緊急時の行動
1.心構え
 緊急時には、次のような心構えで行動することが大切です,
 ・平静を保ち、流言飛語に惑わされたり群衆心理に巻き込まれることのないようにし、各種放送等(別添1参照)を通じ確実な情報を入手した上で行動する。
 ・日本人として外国である韓国に在留していることを十分踏まえて行動する。
2.情報の入手
〈1)大使館からの緊急連絡
(イ)大使館からは、緊急事態の発生の可能性が高まった段階から緊急事態が発生した段階へと、その進展度に応じ、通常、次の3種類の情報が順次発出されます。勿論、情勢如何でほ、直ちに第2段階、第3段階の情報が発出される場合もあります。
第l段階「注意喚起」 情勢:緊急事態発生の可能性、邦人の皆様の生命、身体、財産に
              危害が及ぷ可能性が高まってきた場合です。
           内容:邦人の皆様ほ、情勢の動向に特別な注意を払われ、独自の
              判断に基づき婦国等されるようにとの注意喚起です。
第2段階「退避勧奨」 情勢:緊急事態発生の可能性、邦人の皆様の生命、身体、財産に
              危害が及ぷ可能性が極めて高くなった場合です。
           内容:緊急の用務のない邦人の皆様は、至急、帰国されるなど
              安全な地域に退避されるようにとの勧奨です。
第3段階「退避勧告」 情勢:緊急事態が目前に切迫し、またほ発生し、邦人の皆様の
              生命、身体、財産への危害が切迫し、または及ぼうと
              している場合です。
          内容:全ての邦人の皆様が、直ちに帰国される等、安全な地域に
             退避されるようにとの勧告です。
(ロ)また、状況に応じ、「自宅待機」「退避のための集合場所,時間」等の情報も発出
   される場含があります。
(ハ〉邦人の皆様は、可能な限りこれらの情報を踏まえて行動して下さい。
〈注:これらの情報は法的拘束力を持たないため、最終的には邦人の皆様各自の判断と責任において行動されることとならざるを得ませんが、可能な限りこれらの情報を踏まえて行動して下さい,)
(二)大使館から邦人の皆様への情報伝達手段、或いは邦人の皆様にとっての各種情報の入手手段は、次のとおりです。(詳細は別添1を御参照下さい,)
NHKの衛星放送テレビ、ラジオ日本
・ソウル・ジヤパン・クラプ緊急連絡網
・その他:韓国の放送、米軍の放送等
(2)質問等の照会先
 緊急時には、大使館には各種の連絡が殺到し、電話が殆ど通じない状況となることが確実視されています。
 各種の質問等の照会ほ、お知り合いのソウル・ジャパン・クラブ会員にお間い合わせ頂くのも一案です。
3.退避行動
(1)第一段階:「注意喚起」の場合
 この段階では、個人、派遣元企業等の独自の判断により、目本への帰国等が行われることとなりますが、少なくとも高齢者、婦女子、病弱者等は早めに帰国等される方が良いといえます。
 利用する輸送手段は、主として定期航空便となりますが、座席状況如何では、陸路・海路等の他の手段を利用する必要も生じ得ます。増便の必要が生じた場合は、大使館でもそのための努カを行います。
(2)第2段階:「退避勧奨」〜第3段階「退避勧告」の場合
 大使館では、邦人の退避のために、必要に応じて各種の輸送手段〈空路については、チャーター便、政府専用機等を含む)を確保すべく出来る限りの努力が払われます。金浦空港の他、ソウル空港(別添地図参照)の使用も検討されます。空港等には、可能な限り大使館員が派遣ざれ、邦人の皆様の円滑な搭乗等に対する支援を行うこととなります。
 次のような空港間鎖の状況になる前に、出来るだけ多数の邦人の皆様が退避されることが重要です。
(3)空港閉鎖後の場合
 緊急事態が目前に切迫または発生し、金浦空港,ソウル空港等が聞鎖され、航空機による退違が実施不可能なところまで情勢が悪化した場合、対応は次の何れかとなります。大使館からは、その何れかについての情報が発出されます。なお、この段階では、電話網が途絶している可能性もあり得ますので、そのような場合には特にNHK放送等の聴取にも心がけて下さい。
(イ)自宅待磯
 次のような場合は、自宅待機が必要となります。特に、戒厳令が敷かれた場合の行動としては、取りあえず自宅待機して様子を見ることが賢明です。
 ・外出(集合場所への移動等も含む)が危険な期間
 ・後方の安全地域(通常は南方の釜山等)ヘの移動方法が確定するまでの期間
(ロ)後方の安全地域への退避
 後方の安全地域へ退避する方法には、可能性として次のような選択肢があり得ます。何れの選択肢を使って退避することとなるかは、最終的にその時点にならないと確定できません。確定した場合には、大使館から、集含場所、集合時間、注意事項等に関する情報が発出されます。
・友好国との協力による退避
 大使館と当地友好国大使館との協議に基づき、友好国と協力して列車、バス等の輸送手段により後方の安全地域へ退避することとなった場合には、集合場所も友好国と調整の上で確定されます。大使館からは、そのような集合場所等に関する情報が流されます,
・韓国側の策定する外国人用の退避方法による退避
 韓国側が策定する外国人用の退避方法によることとなった場合は、それに基づく集合場所等が連絡されることとなります。(平時には、安全確保との関係もあり詳細は明らかにされていません。)
・自力を用いての退避
 他に手段がなくなった場合、個人または集団を形成して自力で(邦人保有の車両等による集団車列、または徒歩で〉退避せざるを得なくなる場合もあり得ます。
〈ハ)いずれの場合にも次の点に御留意下さい。
・集合場所が指定される場合には、そこまでは自力で来て頂かざるを得ないと見込まれます。
・旅券、及び退避用携行品の持参が是非とも必要です。(別添2参照)
4.その他
退避後の家族等への連絡
 日本に退避された場合には、出来るだけ速やかに家族・親族等に安否を御連絡されるとともに、外務省邦人保護課〈外務省代表電話:3580−3311)にも御連絡下さい。
.平素の準備
1.連絡体制の整備
 緊急時には、太使館からの情報や、情勢の動向に関する各種の情報を入手できるかどうかが、自分と家族の身の安全を守る鍵ともなります。その入手のための手段は、別添lに列挙してあります。平素から、これらの手段をうまく使えるか、必要な機器は整っているか等、確認、習熟に心がけましょう。特に、次の点に気をつけて下さい。
(l)個人、企業支店等の住所、電話番号等が変更となった場合には、大使館領事部〈電話:大使館代表733−5626)に必ず通知して下さい。
(2〉緊急事態の状況如何では、電話・電気が途絶する可能性があり、そのような場合に頼れるのは電池式ラジオだけともなり得るので、ラジオ(関連放送の周波数をカバーできる機種:別添2参照)、予備電池の保持には十分留意しましょう。
(3)なお、平素から、連絡手段の改善、拡充にも努めましょう。
2.緊急時に向けた物貴等の準備
 緊急時には、至急に日本や第三国、韓国の南部等の安全な地域に退避し、または退避するまでの一定期間を自宅で待機して過ごす等の必要が生じ得ます。平素からこのような場合に備えて関連物資等につき準備しておくよう心がけましょう。〈別添2リスト参照)
(l)旅券・現金等
 緊急時には、旅券は身分証明、出国等のために不可欠です。外国人登録証(3カ月以上の滞在者)も携行する必要があります,各種貴重品はすぐに持ち出せるようにしておきましょう。現金については、航空運賃相当額は勿論、当座生活できる程度のウォン貨の他、ある程度の円、米ドルを用意しておくのが良いでしょう。なお、航空機のオーブン・チケットを持っておくと、席さえ予約できれば早期の塔乗が可能です,
(2)退避用携行品
 短期間のうちに緊急事態が発生した場合には、安全な場所に退避するための輸送手段の容量が限られていたり、徒歩で移動する必要が生じたりするので、これを踏まえれぱ、3日分程度の退避用携行晶の準備が必要です。携行品は、直ちに持ち出せるよう予めまとめて保管〈可能なものはリュックサックに入れておく等)しておくのが良いでしょう。
〈3)自宅待機用の備蓄物資
自宅待機の可能性に備え、退避用携行晶に加えて、非常用食糧、飲料水、医薬晶、燃料等を最低限10日分程度ほ備蓄しておかれるほうが良いと思われます。
3.緊急時における集合場所及び集合場所への経路等の確認
 緊急時において退避のために利用したり集合したりする場所となる可能性のある主な場所(空港、日本人学校等)や、その場所へ行くための自宅、事務所等からの道筋については、家族を含め必ずl度は下見をしておくよう心がけましょう。(別添地図参照)
別添1 大使館からの連絡手段・邦人の皆様の各種情報入手手段
1.NHK衛星放送テレビ、ラジオ日本(短波NHK)
 緊急時においてほ、大使館から邦人の皆様への緊急違絡の内容は、緊急事態に関する報道とともに、NHKの衛星放送テレビやラジオ日本(短波NHK)のニュース番組等で放送されると予想されます。このような放送を視聴して連絡、情報の入手に努めて下さい。
ラジオ日本周波数表(平成9年5月現在,年2回、原則として4月、9月の下句に一部変更があるため、ラジオ日本の日本語放送周波数FAXサービス(FAX No 81−3−5454−0888)*註で確認が必要です)

(*^_^*)からの注意/

ラジオ日本の周波数は季節により変動することが多いので下記のホームページでご確認下さい!
[Radio Japan Internetホームページ]
*註 日本語放送周波数FAXサービス(FAX No 81−3−5454−0888))ですがファックスした後、音声案内に従って情報番号260を入力して、スタートを押して下さい!
くわえて日本向けに放送している韓国放送公社KBSの国際放送・ラジオ韓国の日本語放送も韓国の一部地域で聴取可能です。周波数などはこちらをクリックして下さい。

(イ)日本語放送
1〜 2時 6035KHz
3〜 4時 6035KHz
4〜 5時 6090KHz
5〜 9時11910KHz
10〜13時11840KHz
〈10〜11時15500KHzも放送)
16〜19時 7125KHz
17〜23時 9750KHz
(ロ)英語放送
1〜 2時 6035KHz
5〜 5時半 6090KHz
9〜 10時 15500KHz
13〜16時 11840KHz、11910KHz
19〜21時 7125KHz
23〜 0時 9750KHz
2.韓国の放送、在韓米軍放送等
 韓国の放送、在韓米軍放送等を通じても、各種情報の入手が可能です。なお、後者については次のとおりです。
在韓米軍ラジオFM 102.7MHz、AM 1530KHz
別添2 緊急事態に備えての物品チェックリスト
l.退避用携行品
(l〉旅券(絶対不可欠)、外国人登録証その他各種証明証、現金(ウォン及ぴ円、ドル)、各種貴重品
〈注)旅券については、常に有効期限を確認し、最終ページの「所持人記載欄」は漏れなく記載して下さい。また、下段には血液型も記入して下さい。
(2〉各種物品食糧〈軽量、高カロリー、パック入り、調理不要):3日分程度
   飲料水〈水筒)
   トイレット・ペーパー、石鹸、ティッシユ、タオル、洗面道具等
   服用不可欠な医薬晶:10目分程度
   (乳幼児がある場合〉乳幼児用食糧・おむつ等:3日分程度
   リュックサック類
   毛布又は寝袋着替え用衣類(全天候用の暖衣l着を含む。殊更人目を引くような
   華美な服装は避け、動きやすく吸湿性に富んだものを選ぷ等)
   応急処置用医薬品等キット
   懐中電灯及ぴ交換用電池
   小型ラジオ及び交換用電池
   (できれぱFMの周波数は80MHz台もカバーできる日本製ワイド・バンドのもの〉   
   (注)周波数:AM1530KHz(米軍ラジオ放送)
      短波 :6000−16000KHz〈ラジオ日本〉
      FM  : 102.7MHz(米軍ラジオ放送)
ライター、ナイフ
地図
防空頭巾、ヘルメット等(準備があれば〉
2.自宅待機用備蓄等
〈l)非常用の食糧、飲料水、医薬品、燃料等ほ、最低限10日分程度を備蓄。
(2)現金は、最低限10日間生活できる程度ほ常に用意,
3.自動車
自動車をお持ちの方は常時整備(可能であれば、ガソリンは予備を備蓄)しておきましょう。また、車内には、地図等を備えましょう。
ソウル市内略図(省略)
日常時の防犯、事故防止等の注意事項
1.日頃の心構え
 在留邦人の皆様を含め韓国に在留する外国人の身体、財産の保護は、韓国攻府が第一義的責任を負っていますが、近年自動車の増加等による交通享故が多く発生している他、窃盗等による被害もあり、防犯、事故防止には、常日頃から邦人各位が注意されることが大切です。
2.交通事故防止統計によると韓国の自勤車事故発生率は日本の10倍以上で、人口あたりの死亡率も世界有数の事故多発国です。
(1)事故の発生傾向等については次のとおりです。
(イ)事故の多い季節:春、夏(5月、.8月)
(ロ)死亡事故の多い曜日:土曜日
(ハ)死亡享故の多い時間帯:午後10時〜12時
(二)主な事故原因:安全運転不履行(車間距離不足等)
(2)車を運転(乗車)している場合、歩行している場合等には、次のような事項に気をつけ、事故防止に役立てて下さい。
(イ)車を運転(乗車)している場合
 (a)前後の車間距離を十分考慮すること。
 (b)左右の車が近寄ってくる場合も多々あるので、前後のみならず、広く
   「防衛運転」を心がけること。
 (c)交差点付近では車線の増減があるところが多く衝突も多いため、周囲の車の
    動きに特に気をつけること。
 (d)パス、タクシーはハイスピードで頻繁かつ急に車線変更をするので、
   その近くを走行の際には、割り込み、急停車(相乗りをさせるため)等に
   特に注意すること。
 (e)右折は必ずしも信号によらなくてもできるので、交差点付近では信号があっても
    徐行し、飛ぴ出し等に注意して通過すること。
 (f)渋滞等の際には反対車線を走ってくる車もあるので、注意すること。
 (g)当地の歩行者は、横断歩道でなくても道路をわたり、また道路の中央付近に
   横断のために立っていることがあるので、見えにくい夜間等には特に注意する
   こと。
 (h)シートベルトをするよう心がけること。
(ロ)歩行している場合
 (a)横断歩道ては信号機が青でも左右の安全を充分確かめること。
 (b)その上で、横断歩道は早めに渡るよう心がけること。
 (c)横断歩道以外での横断はしないこと。
(ハ)その他
 (a)運転の荒いパスが多いので、パスに乗車する際は吊革等に掴まる等、
    気をつけること。子供の場合は特に注意すること。
 (b)路地等でも車はスピードを出すため、子供によく気を配り、飛び出し等を
    しないよう、特に注意すること。
 (c)子供たちの自転車乗りも、乗る場所等を充分考慮し、指導・注意すること。
3.防犯対策等
(1)窃盗
 (イ)置き引き、スリ、ひったくり邦人関係の被害では置き引きが圧倒的に多く、空港、ホテル等での被書が例年多発していますから十分注意が必要です。
 デパート、市場及ぴ地下鉄等での「スリ」による被害が男女とも多く発生しており、「引き裂きスリ」等手口も多様ですので、人混みの中では、買い物のみに気を取られないようにし、周囲の人々には十分注意を要します。
 また、人通りの少ない道でのオートバイに乗りながらの「ひったくり」事件も発生していますので、気をつけましょう。
 万が一被害にあった場合は、最寄りの警察署、派出所に被害届を出すこととなります。但し、本人の手元に戻ることは稀なため、貴重品は極力持ち歩かず、安全なところに保管することをお勧めします。
 (ロ)その他、侵入による窃盗もあり、連休等留守中に狙われることが多いようです。基本的なことながらドアーの鍵を少なくとも二重にし、鍵のかけ忘れをしないよう気をつけましょう。
(2)遺失
 被害といらより、自分のミスということとなりますが、タクシー等へのパッグや財布等の置き忘れ、紛失等が比較的多く発生しています。
 また、空港でのパスポート等の紛失も多く、出入国手続き、通舶手続き或いは換金の際についつい注意が散漫になり、紛失するケースが多いようです。
 これらの場合には、最寄りの警察署、派出所に届け出るとともに、大使館にも連絡頂けれぱ、邦人関係での拾得物について警察等から通報がなされることもありますので、解決策の一つとなり得ます。
(3)外国為替法違反
 自分としては意識的に行っていなくても、犯罪として出国の際に足止めされるのが、外国為替法違反てあり、年問数十件単位で邦人族行者が検挙されています。米貨10,000ドル相当以上の外貨を韓国内に持ち込む際には入国時に税関て申告することになっていますが、それをしない場合、出国時にl0,000ドル相当以上所持していれぱ検挙されることとなり、数日間足止めされた上、多額の罰金を支払うということになります。在留されている方は御存しと思いますが、出張等で来韓される知り合いの方々にも一言アドバイスして頂けれぱ、少しは防げるものと思われます。
(4)その他
 次のような点にも注意しましょう。
 (イ)子供の誘拐について、知らない人の誘い(日本語での誘いかけもあり得る)に
    乗らないよう、日頃から指導すること。
 (ロ)夜間、女性のタクシーの一人乗りは極力避けること。一般的に夏場の性犯罪が
    増加傾向にあるので、注意すること。
 (ハ)飲酒時における客同士の口論等のトラブルもあり得るので、言動には 
    注意すること。


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